坊っちゃん
坊っちゃん
1 作者简介
夏目漱石(なつめ そうせき,1867年2月9日~1916年12月9日),本名夏目金之助,笔名漱石,取自“漱石枕流”(《晋书》孙楚语),日本近代作家,生于江户的牛迂马场下横町(今东京都新宿区喜久井町)一个小吏家庭,是家中末子。
夏目漱石在日本近代文学史上享有很高的地位,被称为“国民大作家”。他对东西方的文化均有很高造诣,既是英文学者,又精擅俳句、汉诗和书法。写小说时他擅长运用对句、迭句、幽默的语言和新颖的形式。他对个人心理的描写精确细微,开启了后世私小说的风气之先。他的门下出了不少文人,芥川龙之介也曾受他提携。他一生坚持对明治社会的批判态度。1916年12月9日,夏目漱石因病去世。
本作发表于1906年。
2 語彙
1
- 親譲り おやゆずり 父母遗留下的东西,遗传,继承。 無鉄砲 むてっぽう 鲁莽,莽撞,冒失,不瞻前顾后,不考虑后果。 親譲の無鉄砲で小供の時から損ばかりしている。
- 腰を抜かす 直不起腰。 小学校に居る時分学校の二階から飛び降りて一週間ほど腰を抜かした事がある。
- 新築 しんちく 新建,新盖。翻盖,重盖。 威張る いばる 自豪,说大话,吹牛,自以为了不起,自吹自擂,摆架子,逞威风,骄傲自满。 新築の二階から首を出していたら、同級生の一人が冗談に、いくら威張っても、そこから飛び降りる事は出来まい。
- 負ぶさる おぶさる 被人背,叫(人)背。 父の背に負ぶさる。
- かざす 举到头上,挥起,举过头,挥动。 親類のものから西洋製のナイフを貰って奇麗な刃(は)を日に翳して、友達に見せていたら、一人が光る事は光るが切れそうもないと云った。
- 受け合う うけあう 承担,负责。保证,管保。 切れぬ事があるか、何でも切ってみせると受け合った。
- 甲 こう 斜 はす 斜。歪。倾斜。(ななめ。) そんなら君の指を切ってみろと注文したから、何だ指ぐらいこの通りだと右の手の親指の甲をはすに切り込こんだ。
- 菜園 さいえん
- 起き抜け おきぬけ 刚起来,刚起床。 熟する じゅくする (果实)成熟。(表现、时机等)成熟。 実の熟する時分は起き抜けに背戸(せど)を出て落ちた奴を拾ってきて、学校で食う。
- 質屋 しちや 当铺。 この質屋に勘太郎という十三四の倅が居た。
- 鉢 はち 头盖骨。(頭蓋骨) 鉢合わせ。 头撞头,头碰头。
- 真っ逆さま まっさかさま 头朝下,倒栽葱。 領分 りょうぶん 领土,领地。范围,领域。 自分の領分へ真逆様に落ちて、ぐうと云った。
- 荒らす あらす 使荒芜;破坏,毁坏;损伤;糟蹋。骚扰,扰乱,伤害,损害。 ねずみが台所の食べ物を食い荒らす。 留守の家をねらって荒らす。
- 尻を持ち込む 找上门来,追究责任。 古川の持っている田圃(たんぼ)の井戸(いど)を埋めて尻を持ち込まれた事もある。
- 稲 いね 稻子。
- 贔屓 ひいき 关照,照顾,眷顾『書』,爱顾,赞助,捧场。偏袒,袒护,偏爱。 おやじはちっともおれを可愛がってくれなかった。母は兄ばかり贔屓にしていた。
- 宙返り ちゅうがえり 翻筋斗。 宙返りがうまい。
- 横っ面 よこっつら 面颊。(「よこつら」の音変化。) 張る はる 徒手打。 くやしかったから、兄の横っ面を張って大変叱られた。
- 実業家 じつぎょうか 兄は実業家になるとか云ってしきりに英語を勉強していた。
- 瓦解 がかい 瓦解,崩溃。 奉公 ほうこう (为国家、社会)效劳,服务。 当伙计,佣工。 (在封建社会家臣为主公)效力。 零落 れいらく この下女はもと由緒のあるものだったそうだが、瓦解のときに零落して、つい奉公までするようになったのだと聞いている。
- 珍重 ちんちょう 珍重,珍视,器重。 社長は彼女を珍重している。 このおれを無暗(むやみ)に珍重してくれた。
- ちやほや 溺爱,娇养。(甘やかす。) 捧,奉承。(おだてる。) おれは到底人に好かれる性でないとあきらめていたから、他人から木の端のように取り扱われるのは何とも思わない、かえってこの清のようにちやほやしてくれるのを不審に考えた。
- 帳面 ちょうめん 笔记本;练习本,本子;帐本。
- 後架 こうか 禅寺で,僧堂の後ろに設けた手洗い場。また,そのかたわらに便所もあったところから,便所のこと。ごか。 その三円をがまぐちへ入れて、懐へ入れたなり便所へ行ったら、すぽりと後架の中へ落してしまった。
- 竹 たけ
- 依怙贔屓 えこひいき 偏袒,不公平。 女子学生を依怙贔屓する。 おやじは頑固だけれども、そんな依怙贔負はせぬ男だ。しかし清の眼から見るとそう見えるのだろう。
- 贔屓目 ひいきめ 偏袒的看法,偏心眼。 贔負目は恐ろしいものだ。
- 立身出世 りっしんしゅっせ 出息;发迹;出人头地。 清はおれをもって将来立身出世して立派なものになると思い込んでいた。その癖勉強をする兄は色ばかり白くって、とても役には立たないと一人できめてしまった。
- 閉口 へいこう 〔こまる〕为难;[耐えられない]受不了,吃不消; [方法がない]没办法; ただ清が何かにつけて、あなたはお可哀想だ、不仕合せだと無暗に云うものだから、それじゃ可哀想で不仕合せなんだろうと思った。その外に苦になる事は少しもなかった。ただおやじが小遣いをくれないには閉口した。
- 任地 にんち 上任的地点,任地。 出立 しゅったつ 启程,动身。出门旅行。(旅立ち。) 兄は家を売って財産を片付けて任地へ出立すると云い出した。
- 厄介 やっかい 麻烦;难为;难对付。 厄介な男。 厄介な問題。 照料,照应,照顾;帮助。 友人の厄介になる。 受朋友照应。 おれはどうでもするがよかろうと返事をした。どうせ兄の厄介になる気はない。
- ガラクタ 瓦落多 不值钱的东西,无用的零碎东西,破烂儿。 こんな物はがらくた同然だ。
- 斯様 かよう 这样,如此。(このよう。このとおり。) 兄とおれはかように分れたが、困ったのは清の行く先である。
2
- ざぶり 掉进水里扑通一声。 やがて湯に入れと云うから、ざぶりと飛び込んで、すぐ上がった。
- 帰りがけ 归途。(帰る途中。帰り道。) 帰りがけに覗いてみると涼しそうな部屋がたくさん空いている。
- うとうと 迷迷糊糊,似睡非睡状。 うとうとしたら清の夢を見た。
- 呆れかえる あきれかえる 十分惊讶,惊讶到极点。 おれがあきれ返って大きな口を開いてハハハハと笑ったら眼が覚めた。
- 道中 どうちゅう 道中,道上。途中,旅途中。指旅行、亦指旅途期间。 道中をしたら茶代をやるものだと聞いていた。茶代をやらないと粗末に取り扱われると聞いていた。
- 差し引く さしひく 雑費 ざっぴ 杂费,杂项费用。 汽車と汽船の切符代と雑費を差し引いて、まだ十四円ほどある。
- しみったれ 吝啬,吝啬鬼。 田舎者はしみったれだから五円もやれば驚ろいて眼を廻すに極っている。 目を回す。 大惊失色,非常吃惊。(気を失う。気絶する。)値段を聞いて目を回す。
- 盆 ぼん 盆を持って給仕をしながら、やににやにや笑ってる。
- 飯 めし
- 四つ角 よつかど 十字路口。(よつつじ。) 四つ角を右へ曲がりなさい。
- 狸 たぬき 狸。 骗子;狡猾的人。 校長は薄髯(うすひげ)のある、色の黒い、目の大きな狸のような男である。
- 辞令 じれい 辞令,措辞。 任免证书,任免命令。 この辞令は東京へ帰るとき丸めて海の中へ抛り込んでしまった。
- 揃う そろう (人)到齐,聚齐(集合する);(品物が)齐备,备全。皆そろったかね。 もう教員も控所へ揃いましたろうと云うから、校長に尾いて教員控所へはいった。
- ゆるり 舒畅地,慢慢地。(いそがず、ゆっくりしたさま。) ゆるりと話すつもりだが、まず大体の事を呑み込んでおいてもらおうと云って、それから教育の精神について長いお談義を聞かした。 談義 だんぎ 空洞训话,责备。(堅苦しい、つまらない話。)
- 法外 ほうがい 法外に高い。 法外な要求。
- 遥遥 はるばる 远道而来。 そんなえらい人が月給四十円で遥々こんな田舎へくるもんか。
- 喇叭 らっぱ 吹喇叭,小号。 说大话;吹牛。 彼はいつも喇叭を吹く。
- 申し合わせる 商量;协商。 おれがはいったのを見て、みんな申し合せたようにおれの顔を見た。見世物じゃあるまいし。 見世物 みせもの 出洋相,当众出丑,耍活宝,被看笑话。被许多人当笑料看,亦指此样人或事物。
- 屈める かがめる 弯腰,屈身。 大概は椅子を離れて腰をかがめるばかりであった
- 教頭 きょうとう (中小学的)首席教师,教务主任。 挨拶をしたうちに教頭のなにがしと云うのが居た。
- いらざる 不必要な。余計な。いらぬ。 「 -心配をする」 要らざる 入らざる心配だ。
- 衛生 えいせい 公衆衛生。 公衆衛生 こうしゅうえいせい
- 誂える あつらえる 定,订做。 背広を誂える。 订做西服。当人の説明では赤は身体に薬になるから、衛生のためにわざわざ誂えるんだそうだが、入らざる心配だ。
- 色艶 いろつや 光泽,色泽;气色,面色;肤色。 色艶がいい。 兴趣,趣味,风趣。 この浅井のおやじがやはり、こんな色つやだった。浅井は百姓だから、百姓になるとあんな顔になるかと清に聞いてみたら、そうじゃありません。 百姓 ひゃくしょう 农民,庄稼人。
- 報い むくい 果报;报应。 それ以来蒼くふくれた人を見れば必ずうらなりの唐茄子(とうなす)を食った酬いだと思う。 不勉強の報いで試験に不合格だった。
- 坊主 ぼうず 僧(人),和尚。 秃头,光头。 男孩子;儿子,自己的男孩儿。 いたずら坊主。
- 漢学 かんがく 汉学;有关中国的学校。 漢学者(しゃ)。
- 芸人 げいにん 艺人。演员。以游艺、艺能为职业的人。 あの男はなかなかの芸人だ。
- 主任 しゅにん 指導主任。 白墨 はくぼく 粉笔。 云い残して白墨を持って教場へ出て行った。
- 見識 けんしき 主任の癖に向うから来て相談するなんて不見識な男だ。
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